【God Ran について】

「独創的なデザインを
最高のクオリティーでお届けします。」

God Ran では、アクセサリーを
「1つの作品」として考えている為、
デザイン性はもちろんですが
特にストーリー性を重視しています。

 他のブランドにはない
「深さ」を捉えていただけると光栄です。

【モチーフについて】

他にはない独自のデザインの
シルバーアクセサリーを制作してます。

メインのモチーフとしては、
スカルとハートが多いですが...

女性向けの「綺麗」な作品から
男性向けの「無骨」な作品まで
幅広く展開しています。

【ブランド立ち上げ秘話】

どうも!初めまして!
God Ran のデザイナー・彫師の
OGRE(おーが)です。


~ ~ ~


このページに辿り着いて、
しかも、まだこの文章を読んでいる、
そこのあなた。


もうGod Ran のファンって事で
良いですか?(笑)



っていうのは冗談で...

ここでは、立ち上げ秘話
(アクセサリーを始めたきっかけ話)
を紹介しています。

少しだけお付き合い頂けると幸いです。


~ ~ ~


初めてシルバーアクセサリーに
興味を持ったのは
中学1年生の頃でした。


最近ではあまり見かけない
ちょっと強面のお兄ちゃんがやってる
出店の様なお店に通いつめて
お小遣いで「キースリング」のコピー品を
買ってから火が付きました。


いうてもお年頃ですから、
いわゆる「中二病」っぽい感じで
指にジャラジャラと指輪を
着け始めたわけです(笑)


ここまでは、よくある話(?)ですが
そこで終わらなかったんですよね。


元々、絵や芸術が好きだったのもあり
シルバーアクセサリーの世界に
のめり込んでいく事になります。


~ ~ ~


中学3年生になったある日、
たまたま通りがかった書店で
「シルバークレイの体験キット」の本を
見かけました。


「粘土でアクセサリー作れんの!?」


なんの知識も無かったあの頃、
かなり衝撃的な出会いでした。



これは間違いなく、
神様が自分にアクセサリーを作れ
って言ってる。絶対。

(自意識過剰にも程があるだろ)



衝動買いした本を片手に急いで家に帰り
早速、シルバークレイを使用して
作品を作ろうと本を開いてみると...


「あれ?...花とかハートとか
可愛い系しか載ってない...
スカルは!?クロスは!?」



まぁ、考えてみれば当時の
「シルバークレイ」は「手芸」の分類。


女性向けの可愛い作品がメインで
当時の自分が作ろうとしていた
ハード系の作品は載ってませんでした。


それでも、せっかく買った
「シルバークレイ」を何とか活用しようと
色々とネットで調べ始めます。


すると、クレイを使用する場合、
仕上がりが純銀に近くなる。
(焼き上がり後に99%の銀になる)
つまり、ひび割れる可能性が高い為、
大きな作品には向いてない事が判明。

更には、クレイを彫り出す場合は、
クレイを乾燥させてから行う必要があり
削った(彫った)クレイが無駄になる為、
スカル等の彫り物には適さない。


「おいおい...嘘だろ...」


本当にショックでしたね~。
調べてから買えよって話だけど、
なんせ衝動買いしてるんで(笑)


~ ~ ~


それでも諦めきれずに
シルバーアクセサリーの作り方を
ネットで調べ続けていたら
「ロストワックス」と呼ばれる
制作方法を発見しました。


「ワックス」と呼ばれる
「固いロウソク」の様な素材を
彫って原型を作る方法です。

(その後、石膏で固めてから加熱。
ワックスを溶かして型を作るから
“ロスト”ワックスと呼ばれています)


~ ~ ~


よし!ワックス買おう!


...とは、ならなかったんですよ。
なんせお小遣いつぎ込んで買った
最高級粘土が手元にあるわけです。


それに、ロストワックスで作る場合、
専用の彫る道具や切り出す道具など
他にもそれなりに出費がかかる。


どうにかして手持ちのクレイで
なるべくお金をかけずに
スカルリングを作りたかったので
ひたすら、考えました。
とりあえず、1週間ほど考えました。
(一応、学業も忙しかったので...)


で、最終的に思いついた方法がこちら↓


~ ~ ~


・「ロウソク」で原型(スカルの顔)を彫る。

・「おゆまる」で型(スカルの顔)を取る。

・「クレイ」を型に詰めてスカルの顔を制作。

・「クレイ」で作ったリングと合体。

・焼成してスカルリング完成。



~ ~ ~


これならほとんどお金を使わずに
作れるはず!イケる!


家にあったロウソクを溶かして
ざっくり、スカルの輪郭に形成。
そこから「爪楊枝」を使って
スカルの顔を彫りました(笑)


初めての彫り作業にドキドキ...。
と思ったけど、考えてみれば
小学生の時に彫刻の授業があったわ...。


てか、あの時の彫刻刀使えるのでは!?


となり、そこからは彫刻刀と
爪楊枝で彫り進めました。
(ちなみに、この彫刻刀ですが、
現在も愛用してます♪)


そうして出来上がった初めての
「スカルのロウソク原型」


今思えば酷い彫りなんだけど、
当時は本当に感動ものでした(笑)


~ ~ ~


この原型に「おゆまる」と呼ばれる
温めると柔らかくなるゴムを使って
「スカルの型」を作る事に。

※本当は、スーパーボールとかを
 作る為の物みたいです。


柔らかくなった「おゆまる」を
ロウソク原型に押し当てる!
結構、ぐいぐいと押し当てる!


温まった「おゆまる」の熱で
ロウソク溶けるんじゃないの?



これが溶けなかったんですよね。
なので、結構あっさり型取りは終了。


無事に型も取れてルンルン気分で
次のステップに進もうとしたら
意外な落とし穴に気が付きました。


~ ~ ~


「厚みのある作品は焼成時に
ひび割れる可能性が高く、
焼成の難易度が上がります。」


はい。本に書いてあった内容です。


もちろん、分かっていたので
スカルの頭(リングの内側)は、
くり抜く事で解決する作戦でした。
(結局、裏抜きはしなかった)


問題は、次の文章でした。


「使用している銀粘土の量が○○g以上、
サイズが○○mm以上の場合、
アートクレイシルバー専用
電気炉スーパーミニが必要です。」


うん。クレイの量とサイズの事
全く考えてなかったわ...。


結論を言うと詰みました(笑)


~ ~ ~


自分でどうこう出来る類の問題でもないし、
お金かけてそんな局所的な用途にしか
使えない電気炉買いたくないし。


「え~と、誰か貸してくれないですか?」


って事で、多少の出費は覚悟の上で
当時、シルバークレイの教室を
個人で開いていた方に直電。


事情を話して、電気炉を借りる事に。
(もちろん、お金は払いました)


色々とアドバイスを貰いながら
リングとスカルの頭を合体させて
十分な乾燥、磨きを終えてから



いざ焼成!!!



~ ~ ~


~ ~ ~


見て貰えば分かる様に
奇跡的に上手く出来ました。


炉を貸してくれた方も
一緒に喜んでくれたのを
今でも覚えてます。


その方は、内心、失敗すると
思ってたみたいです(笑)



と、かなり長い昔話でしたが、
いわゆる処女作でもある
このシルバークレイのスカルリングが、
まぁ、評判良かったんですよ(笑)


「マジですげー!」
「どうやって作ったの!?」


と、自分の周りで話題になり...
この作品がきっかけになって
友達にアクセサリーを作って欲しいと
頼まれる様になりました。


「え、私も作って欲しい!」
「俺にも何か作ってよ!」
「指輪じゃなくてピアスってイケる?」


もしかして、モテ気かな?
って勘違いするレベルで
オーダーが入った記憶が(笑)


で、友達の頼みっていう事もあって
良心的な価格で制作しました♪


~ ~ ~


え?またロウソクで作ったのって?


いや、流石にそこはちゃんと
専用の道具を色々と揃えて
ワックスで作りました(笑)


高校1年生になった時には、
ありがたい事に口コミでのオーダーも
入る様になっていたので、
自身のシルバーアクセサリーブランド
「God Ran」を立ち上げました。


~ ~ ~


ブランドを立ち上げてから
かれこれ10年以上経ちますが、
素晴らしい作品を世に残せる様、
これからも日々精進します。


最後までお読みいただき、
本当にありがとうございます。